A BAILARINA バレエリーナ

あの頃を思い出す
遠い昔のことだ
ポスターに描かれた通りの
広告の夢の通りの
バレエリーナを見つめている
今の僕は夢さえも見ないけれど

あの夕暮れを思い出す
それは4月の終わり頃だ
舞台のイメージを心に描き
繰り返す日々を過ごす
新しいステップを見つけては
はしゃぐ彼女を見つめていた

あの日の誓いを思い出す
何かを深く信じ
心のままに情熱を傾け
あふれる喜びに弾んで飛んで
上達する幸せを積み重ねる
僕の少女がそこにいた

天使と共に眠りについても
人生は思いもよらぬ
罠を仕掛けるもの
そうやってしなやかさを身に付けていく
固く閉ざされた夢の世界にいても
学び始めなければならない
それが人生のワルツだから